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映像をいかに撮影し編集するのかを知っておくと安く動画が作れる?!

動画作成を依頼される場合に、撮影から入ると高いと言われることがあります
こちらも人件費/日なのでここはどうしても安くできないところです
「素材があれば編集作業だけでいいんでしょ?」
そうです、素人が動画撮影を簡単に作れる環境は整っております
しかしまず自分が今使っている機材の特徴をしっかりと把握しておかないとどんなに高性能な編集ソフトを使っていても粗の目立つ映像になってしまいます

今時、カメラ機能であれば携帯電話にでも付いておりますし、コンデジや一眼レフデジカメにも動画撮影モードは付いております、さらにはデジタルビデオカメラもかなり安価になってきてボーナスを待たずとも買える時代となっております
そのどれで撮影するにも同じことが言えるのが、全てCMOSと呼ばれるプロセッサーによる処理であることです
実はCMOSは動画にはあまり向いていないプロセッサーなのです、しかし長時間録画やハイビジョン化する時代の流れの中でCMOSが生き残ってしまったのです
動画に向いていないプロセッサーだけに様々な現象が起こります、その中でも一番困るのが映像が歪むのです

デジタルビデオカメラは動画を撮影することに特化しているだけあって、この辺りをかなりマイルドに処理してくれます
手ぶれ補正を始めとにかく撮影した動画を補正しまくってなんとか見れる映像を作り出しているのです
その他の携帯電話のカメラやデジタルカメラの動画撮影ではそこまで補正してくれないので動画編集のソースとして使う際にはかなりの補正作業が必要になると思ってください
補正には当然CPUパワーを食います
それは作業効率の面でとても効率の悪いことですのでこのCMOSの特性を把握した上で、どういう撮影をすればいいかをしっかりと考えて撮影しておけば補正が要らないもしくは最低限で済むので編集作業に集中できるということにもなるのです

・動きの多い動画は苦手
手持ちのまま視点の定まらない素人撮影はやめましょう
いくら手ぶれ補正をかけてもグラグラ揺れる感じがしてとても見にくくなりますし、補正するにしても元がグラグラ揺れていると補正後も変な感じになります
三脚などを使ってしっかりと固定した状態で撮影を心がければこれらのグラグラ感は減ります
しかし被写体が高速で移動する場合や、固定しながらカメラが動く場合など、どうしても歪みが出る場合があります、というかほとんどの場合で多かれ少なかれ歪みます
最近のデジタルビデオカメラではそうならないように様々な手法を用いてはおりますが、どうしても無くせるものではありません
これらは諦めて編集ソフトなどのローリングシャッター機能で補正をするしかありません
CMOSはどうしてもそうなってしまうのです

・暗いところは苦手
携帯電話などのカメラでは薄暗くて雰囲気の良いパーなどではほぼ撮影は不可能だという経験をされた方も多いかと思います
最近のデジタルビデオカメラでは暗いところでも撮影可能な機種も多く、全てが全てに当てはまるわけではないということも覚えておいてください
普通に蛍光灯などで照らされている室内であれば最近のデジタルビデオカメラであれば普通に撮影できる機種も多いので室内撮影だからといって大きなライトを持ち歩く必要はないかと思います
とにかく暗い場所では光源を探しましょう
静止画でも動画でも光源は大切ですし、どこにどのように当てるかというのも一つのセンスになります
極端に明るい場所と暗い場所ができてしまうと映りが悪くなるのはどの方式でも同じことですので光源に対する意識はしっかりと持っておく必要はあります
特に気をつけたいのが講演会などでプロジェクターやモニターに何かを映しだしていたり、スポットライトを当てている場合にひきすぎてしまいスポットライトの光源を画面内に入れてしまったりした場合です
モニターのデータを映すのか人物を映すのかをはっきりさせないとモニターは白く飛び人物は暗く映ってしまいますし、スポットライトの光源を入れてしまうと他が全て暗くなってしまいます
こうなるとどんな高級編集ソフトを使っても補正のしようがなくなってしまうのです

とりあえずデジタルビデオカメラを三脚固定で撮影して、セカンドカメラとしてiPhoneなどを使う場合も多いかと思います
あまり激しく上下左右に揺らしたり、歩きながら撮影したりするととても手間がかかりますのでご注意ください
手ぶれ補正がついているじゃないと言われますが、それでも補正しきれないこともあるのです
また、ローリングシャッターとはCMOSイメージセンサーの特性上、どうしても画像に歪みが出てしまい、それを修正する機能です
例えば講師が立っていてしゃべっているような映像を撮影した場合には三脚を使えばこれらの機能は使わずに済むのですが、手持ちでさらに動きのある映像を撮影した場合でカメラ自体に手ぶれ補正機能がない、もしくは弱い場合にはこれらの処理をしてあげねばなりません

Final Cut Proの画面を実際に見てみましょう
文字で説明するのもなんなんで画像にしてみました
fcp003
このスライダーやらを調整してしばらく待てば効果が現れます、しばらくってどれくらいかと言えば動画の長さにもよりますのでなんとも、数分から数時間までバックエンド処理の表示をしておくと今何%くらい処理されているかがわかるので便利です

さて、効果なのですが文章でいろいろ書くよりも実際に見てもらった方がわかりやすいと思います
とりあえずiPhone4Sで撮影したままの動画と、手ぶれ補正・ローリングシャッターともに最大効果で修正した動画を並べて置いときますので見比べてください


映像処理比較動画(元動画)


映像処理比較動画(修正MAX)

元動画と見比べてみるとどういう処理がされるかわかりやすいと思います
スマートフォン片手にぶんぶん振り回した映像ですから余計にわかりやすいですよね
補正といってもできる範囲が決まってきます、対応しきれないとこうなります
できるだけ楽に編集作業をしようと思った時に撮影の仕方が重要だということがご理解いただけたでしょうか?
編集作業を頭に入れた上で撮影をすると非常に効率よく、また狙ったように表現ができます
「せっかく素材を送ってもらったけど、これ使えないですよ!」
なんてこともしばしばですのでこれらの基本を抑えた上でどのようなシーンをどのように撮影していくのかを考えた時、テレビ番組って意外とよくできているんだなということに気がつくと思います
きっと違う意味でテレビが好きになりますよ

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