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災害時におけるSNS活用のご提案
※政治活動ブログに書いた記事ですが、こちらにも関係があるかと思いますので同じ内容の文章を転載しておきます。
ちょうどこの1週間、大雪の被害が続いております、被災された被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
私の本業はIT屋であります。
この大雪の被害などもSNSで話題になっており、時に救助要請を「拡散希望」という形で発していらっしゃる件が散見されましたのですこしばかりご活用方法のご提案をさせていただきたいと思います。
情報というモノにはいくつかの価値があるわけですが、その重要な一つに「時間経過」という概念がございます。
緊急を要する救助要請などは「事の真偽」と共にその「時間経過」が最も重要な要素となるわけです。
「◯◯に孤立しました、食料と水があと1日しかありません。」
一見すると拡散しなくてはと思う情報でありますが、これがいつ発せられたのか、これに対する対応は取られたのか今も現在進行形なのか。これだけではわかりません。
そのうち拡散している人達から。
「早く対応しないと!」
という焦りがうまれさらに情報が混乱する原因ともなります。
そもそもSNSというのは情報発信が簡単にはできますが一度発した情報の訂正や更新には不向きな口コミメディアです。
わかりやすく言えば人のうわさ話と同じことなのです。ですから情報の真偽はともかくとして、一度発した情報が今も正しいのかどうかが不明なまま拡散され、それを見た人がさらに拡散を広げているうちにもう情報自体が古くなって価値のない情報になってしまっていることもあるわけです。
救助要請などではこの価値のない情報を拡散されるということはただ価値がないだけでなく混乱の元になる迷惑な情報となるわけです。
いくら発信元の方が
「今物資が届きましたありがとうございます。」
と終了報告を書いても断片的に発せられた情報の拡散は止まりません。
事態が収集しても言葉はひとり歩きして、もうだれも待っていない救助要請だけが拡散され、SNSの信ぴょう性を下げる結果となるわけです。
ではどうすればいいのか。
以前東日本大震災の時にもご提唱申し上げました。
情報の真偽はともかくとして、同一案件に対して進捗状況が把握できるように情報発信元は一元化されなければならないのです。
地方自治体では災害時にそのような情報を収集するのに躍起になるわけですが、インターネット上で情報収集しにくいのは前述のように一元化されてない情報が氾濫しているため余計に効率が悪いからに他なりません。
では災害救助ドットコムみたいなサービスを立ちあげて、そこに救助を要請する人の情報を書き込んでもらって、それを元に情報発信をしてもらってはいかがか? と思うのです。
案件に進捗があった場合、例えば自治体などから連絡がありましたとか、実際に終息しましたなどなどの報告を一元化しておくことで混乱は少なく済みます。
拡散してくださる方にもそこへのリンクを張ってもらうことで情報を受け取った側はその案件の進捗状況を知ることもできますし、発生した日時も添えることで情報の時間経過も管理することが可能です。
難しいシステムなんてなくてもブログや掲示板のシステム一つあれば事足りることですし、まとめサイトなんかを活用する方法もあります。予算がそれほどかかるわけでもないのですぐに実現できますよね。
とかくTwitterは災害に強いなんていう都市伝説があるのでそれを証明したい方々もいらっしゃるようですが、このように情報の混乱を招かないように情報をいかに発信するのかを慎重に考えてうまく活用していただければと思います。
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